サクソバンク証券で買っている「iシェアーズMSCIカナダETF(EWC)」から半年に1回の分配金をもらいました。せっかくなので、EWCの最近の株価推移や今後の株価推移見込みなどもみてみます。
iShares MSCI Canada ETF | BlackRock
EWCの2020年上半期はコロナウイルスの影響でなかなか忘れられない期間になってしまいました。下半期はカナダにとっても復興の半年になってほしいですね。
受領分配金
- 保有株数:5(まだ少ないのw)
- 税引後分配金:1.16USD
- 配当利回り:2.59%
EWCはカナダ株式に投資する銘柄で初めて購入したETFです。昨年より株価が下がったため、配当金利回りはやや上昇しました。
1株あたりの税引き前分配金は0.258184USDで、これは2019年前期の分配金とほぼ同等の水準でした。カナダではコロナウイルスの感染拡大に伴うロックダウンなどはあったものの、上位構成銘柄はおそらくすべての銘柄が配当を維持しましたので、あまり減らなかったのだと思います。
ただ、エネルギーセクター中心に一部の銘柄が減配・配当停止などを発表しているのと、金融機関が負債返済の融通などを行っていることから、下半期は昨年の水準より少し減るかもしれませんね。
2020年6月までの株価推移
コロナウイルスの感染拡大に伴う世界的な株価下落の影響で、カナダ株式も大きく下落しました。他の国同様に割と記録的な相場になっています。
カナダ株、1940年以降で最大の下落らしい。。
歴史的な日になってしまった😅 https://t.co/89p5gIkEvR
— みらいあせっと@東北投信🇨🇦🌴🇹🇭 (@instockexnet) March 12, 2020
カナダ株も真っ赤っか😇#カナダ株 pic.twitter.com/EDM7jhjguV
— みらいあせっと@東北投信🇨🇦🌴🇹🇭 (@instockexnet) March 16, 2020
カナダ株式の構成銘柄は金融やエネルギーの比率が多くなっているため、原油安を伴う今回の下落はカナダ株式にとってかなりの痛手でした。加えて、カナダで導入した金融緩和策に伴う金利低下が銀行株の低迷にもつながっています。
明るい兆しとしては、ショピファイ(SHOP)が時価総額で上位10銘柄に食い込んできたことかもしれません。ショピファイはオンラインショッピングサービスを提供する銘柄で、3月の下落後に特に株価を上げた銘柄の1つです。
また、4月はゴールド価格の上昇に伴い、金鉱株の大きな値上がりも個人的には注目ポイントだったと思います。
おかげで金鉱株取引に関心を持ってしまう始末。。。
今後の株価推移見込み:米大統領選が不安要素
記事執筆時点では、2020年のアメリカ大統領選挙で民主党のバイデン氏が選ばれる可能性が高そうです。同氏はTCエナジー(TRP)の「キーストーンXLプロジェクト」の中止を公言し、グリーン・ニューディールを掲げるなど、特にカナダのエネルギー産業にとってはネガティブな存在になりそうな雰囲気です。
記事執筆時点でTCエナジーはEWCの上位9番目の銘柄です。先行き不透明感のせいか株価は低迷しています。
カナダの石油の輸出先はほとんどアメリカです。もし、アメリカが「カナダの石油はいらない」といったらどうなるのでしょう?
また、カナダの著名な銀行はエネルギー業界に多額の融資を行ってます。コロナウイルスとアメリカ大統領選挙はカナダ経済に大きな不確実性をもたらしていると個人的には思っています。
といった事柄を考えると、下落前の水準(30ドル)に戻るのはまだまだ先になりそうかなと思ってます。
なお、EWCの株価をけん引できるカナダ株式はショピファイぐらいなので、原油や資源価格が全体的に高騰するなどの話題が無い限りは、今の水準を大きく超えることはないですね。
(知ってましたけど)なんだか新興国株式みたい!
今後のEWCへの投資方針
例えば株価が上がらなくても、カナダに投資するのがカナダ愛ってものです。ただ、サクソバンク証券でしか買えない点が困りもの。「一般口座で買い増し」って計算が複雑になりそうで躊躇します。。
EWCの基本的な解説は以下のページで行っていますので、関心があれば合わせてご覧ください。
