カナダの金鉱株のDEレシオ(負債比率)を比較してみる

投資

前回はカナダの主要な金鉱株のコストについて調べたので、今回は金鉱関連のカナダ株のDEレシオ(負債比率)について調べてみました。

カナダ籍金鉱株の「コスト」AISC(All-In Sustaining Costs)を調べてみる
AISC(All-In Sustaining Costs)とは、探鉱から採掘、閉山までのすべてのコストを含めたものです。ざっくり言えば、現在の金価格からAISCを引いた分が、採掘企業の利益になります。...

【DEレシオとは】
負債資本倍率(Debt Equity Ratio)とも呼ばれ、企業財務の健全性を見る指標のひとつ。企業の借金である有利子負債が返済義務のない自己資本(株主資本)の何倍かを示す。数値が低いほど財務内容が安定している。

出典:DEレシオ(でぃーいーれしお) | 野村證券

一般に金鉱株は業務内容に付加価値をつけることができず、「より多くのゴールドを生産するか、採掘費用を下げるか」でしか業務を拡大できません。ということは、負債でがんじがらめになっているよりも、負債の少ない企業のほうが将来の拡大の可能性があるのでは?と思い、調べてみたまでです。

※DEレシオは数値が低いほど優秀で、Cash to Debt(現金負債比率)は数値が高いほど優秀。数値はgurufocusより引用。

カナダの金鉱関連銘柄の負債比率(2020年第一四半期べース)
企業DEレシオ
(Debt to Equity)
現金負債比率
(Cash to Debt)
バリックゴールド(GOLD)0.240.64
フランコネバダ(FNV)負債なし負債なし
ウィートンプレシャスメタル(WPM)0.140.18
アグニコイーグルマインズ(AEM)0.560.48
カークランドレイクゴールド(KL)0.0120.14
キンロスゴールド(KGC)0.480.45
B2ゴールド(BTG)0.110.92
ヤマナゴールド(AUY)0.240.33
アラモスゴールド(AGI)0.042.29
パンアメリカンシルバー(PAAS)0.130.8
SSRマイニング(SSRM)0.252.01
アイアムゴールド(IAG)0.211.66
ファーストマジェスティックシルバー(AG)0.260.91
プレティウムリソース(PVG)0.470.09
オシスコゴールド(OR)0.290.41
エルドラドゴールド(EGO)0.190.5
サンドストームゴールド(SAND)0.10.3

当然というか、カークランドレイクゴールド(KL)の健全さが際立ちますね。同社は、金鉱関連のカナダ株式の中で中堅クラスの採鉱企業です。現金の保有比率がバリックゴールド(GOLD、ABX.TO)よりも多いなど、かなり特徴的な企業です。

また、あまり注目していなかった企業としてアラモスゴールド(AGI)も素晴らしいですね。記事執筆時点で、同社の株価は10米ドルを下回っており、将来株価が上がる可能性があるか調べてみたくなりました。

フランコネバダ(FNV)は金のロイヤリティ・ストリーミング企業で、採掘そのものは行わない企業です。この企業を比較するなら、米ロイヤルゴールド(RGLD)などの負債と比べたほうがよさそうです。

ちなみに最も大きな金鉱株である米ニューモント(NEM)のDEレシオは0.32、現金負債比率(Cash to Debt)は0.57でした。企業規模など違いますが、全体的にはカナダの金鉱株はニューモントよりも少し負債を抑えた経営がされていると言えますね。