カナダの電力事業者「フォーティス(FTS)」の配当金と財務状況を見てみる

フォーティス(FTS)のポートフォリオ投資

カナダの電力事業者である「フォーティス(Fortis inc)(NYSE:FTS、TSX:FTS)」より配当金をもらいました。

Fortis(公式サイト)

正直「この企業、公益セクターのカナダ株じゃん!」って理由だけで買っていて、会社のことをしらなかったので、今回配当のことを書くのとついでにフォーティスの企業業績などについても調べてみた、というお話です。

ちなみにフォーティスはカナダの株式市場のパフォーマンスを示すS&Pトロント60指数にも採用されており、カナダでも比較的大きな企業です。

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フォーティスの企業情報

フォーティスはニューファンドランド・ラブラドール州のセントジョンズ(St.John’s)に拠点を擁する公益事業者です。売り上げの88%を電力発電と輸送事業、16%をガスの供給で賄っています。

同社は主にカナダ・アメリカとカリブ海の地域で事業を行っています。同社の保有する資産の99%はなんらかの規制下にあるもので、約330万人にサービスを提供しています。カナダに拠点を置く企業ではありますが、売り上げの65%は米国に依存しています。

フォーティス(FTS)の主な特徴

出典:公式サイト

なお、同社は日本のネット証券から、米国上場のカナダ株を買う場合には、貴重な公益セクターの銘柄になります。

日本から購入できるカナダの公益セクター銘柄には、フォーティス以外に「アルゴンキンパワーユーティリティ」があります。

財務など

フォーティスの売り上げ推移やキャッシュフローなどは以下の通りです。

フォーティス(FTS)の財務分析

出典:https://www.gurufocus.com/stock/FTS/summary

フォーティスの売り上げ(Revenue)は2014年頃から増加傾向にあります。同社は過去、買収によって規模を拡大してきており、それに伴って売り上げも増えてきています。2013年にはニューヨーク北部の電力会社とアリゾナ州の公益事業者を、2016年には当時米国最大の独立系送電事業者であってITC Holdingsを買収しました。

ただ、買収を繰り返していることもあって、フリーキャッシュフローは常にマイナスですね。足りない分を財務キャッシュフロー(借金)で賄っており、負債(Debt)が増えてきているにも表れています。

ちなみに、比較のために米国のデュークエナジー(DUK)とネクステラエナジー(NEE)とも比較すると以下の通り。負債が多くなるのはどの会社も同じみたいですね。

フォーティスの負債を米電力事業者と比較(2020年6月)
FTSDUKNEE
現金負債比率0.010.020.07
有利子負債比率5.565.684.45

受領配当金

  • 保有株数:2
  • 税引後配当金:0.27USD
  • 配当利回り:3.49%

フォーティスの株価はほぼ年初の水準に戻っていますので、配当利回りもやや高い程度ですね。

フォーティスの最近1年間の株価

出典:Atom Finance

フォーティスは増配銘柄で46年間継続して配当を増やしてきたそうです。また、2024年に向けて、年平均6%ずつ配当成長させることを目標に掲げています。

フォーティスは増配銘柄

出典:公式サイト

配当性向は約70%を保っており、一般的な企業に比べると高い部類です。負債が多いことから考えると、フォーティスは事業の収益の多くを配当に出す代わりに、拡大戦略のために借金を活用しているみたいですね。

現在のクレジットレーティングは投資適格です。

長期的には配当成長は株価の上昇のエンジンにもなるので、長期保有には良いかもしれませんね。ただし、負債が大きいことは忘れてはいけません。