ティルレイ(TLRY)の企業情報と株式を購入するかどうか考えてみる

ティルレイウェブサイト投資

ティルレイ(TLRY:Nasdaq、TLRY:TSX)はカナダの医療大麻株の1社です。同社はトロント証券取引所およびナスダック市場に上場しており、日本在住の私たちも米国株取引を通じて購入できる銘柄です。

https://ir.tilray.com/

今回はティルレイがどんな企業なのかを調べてみました!

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ティルレイってどんな会社なの?

ティルレイはカナダを中心に南北アメリカのほか、ヨーロッパ、南アフリカ、オーストラリアなどに拠点を持つグローバルな企業です。数年前に「Manitoba Harvest(マニトバ・ハーベスト)」という企業を買収したのがきっかけで、実は日本にも関連企業があります。

医療大麻の研究と生産~販売を行っており、European Medicine Agency(欧州医薬品庁)から初めてライセンスを受けた生産者です。

一般消費者向けにはお菓子やオイルなど展開しています。アマゾンやコストコ、ウェルマートでの販売経路も持っているのが強みです。

一方、医療向けにカプセルやオイルなどを開発しているほか、カナダ国内外(アメリカとオーストラリア)で行われた臨床試験(てんかんやPTSD等)において医療大麻を提供しています。

なお、ティルレイは2018年にノバルティスAG(SIX: NOVN、NYSE: NVS)の子会社との間で医療大麻商品を共同ブランド化する契約を行っています。また、ベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブ(酒類メーカー。バドワイザーで有名)の子会社とも提携し、アルコール飲料等の商品開発を行っています。

売り上げ推移など

ティルレイの四半期売り上げの推移

出典:公式サイト

他社同様に、ティルレイも急速に売り上げを伸ばしています。売り上げの大部分はカナダ国内に依存しているものの、最近ではカナダ国外でも拡大しています。

ティルレイの地域別売り上げ

出典:公式サイト

ただし、粗利益率(Gross Margin)は2017年の55%をピークに下がり続け、2019年には28%まで減ってしまいました。収益性のよくない状況が続いています

過去5回のキャッシュフローを見ても、営業キャッシュフローが常にマイナスで、足りない分を財務キャッシュフローで賄う、という状況が続いています。

ティルレイの2020年までの四半期キャッシュフロー

出典:Atom Finance

★凡例

  • Cash from Operating Activities:営業キャッシュフロー(紫)
  • Cash from Investing Activities:投資キャッシュフロー(緑)
  • Cash from Financing Activities:財務キャッシュフロー(赤)
  • Net Change in Cash:純資産の変動(灰)

現在のところはコストカットを中心に行うことで、2020年末までにプラスの調整後EBITDAの実現を目指しています。最近ではオンタリオ州にある栽培施設の閉鎖を発表しています。

ただ、自己資本に対して負債が多い点は気になるところです(下記記事参照)。保有する際には財務に気にかけたほうが良いと思います。

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最近の株価とか

ティルレイ(水)と大麻株ETF(MJ)(赤)の2020年初来からの成績は以下の通り。

ティルレイの最近の株価推移

出典:yahoo finance

3月の下落で大きく落ちたため、パフォーマンスが劣っています。ですが、4月以降のパフォーマンスはさほど変わりません。

なお、過去4回の業績はコンセンサスを下回ったのも株価が低迷している理由の1つです。

株を買うのはもうちょっと調べてから

医療大麻株って割とコモディティ産業な気がしてきたんですけど、各企業の差別化ってどこで行うんでしょうね??そのあたりをしっかりみないと、どの企業が将来性があるかがちょっとわからないです。

というわけで、業界比較をもっと行うまでは買えないですね。

投資家向け資料を読む限り、ティルレイは比較的医薬にも力を入れているように感じました。次の市場候補はアメリカに加え、日本も提案されており、もしかすると日本企業との提携なんかもあるかもしれませんね