「時価総額インデックス vs 高配当株投資」をカナダ株式市場で検証してみる

ZCN.TO vs XDV.TO 配当実績投資

個人投資家のよくある「議論」の1つに、「(時価総額の)インデックスに投資するか高配当株に投資するか」という話があります。この議論は大抵アメリカ株式を例題に使うことが多いので、今回はカナダ株式で「インデックス vs 高配当株」を検証してみました。

結論から述べると、過去のカナダ市場においては高配当株式を採用したほうが高いパフォーマンスにつながりました

結局のところ、この議論はその市場の特徴を読み取り、最適なものを選択すべきという点がもっとも大切なところかなと個人的に思います。

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市場連動ETF vs 高配当株ETF

カナダの一般的な市場連動インデックスETFと高配当株式からなるインデックスETFを比較してみます。採用した商品はこちら。

★この議論で利用するETF

  • BMO S&P/TSX Capped Composite Index ETF(ZCN.TO)
  • iShares Canadian Select Dividend Index ETF(XDV.TO)

前者はS&Pトロント総合指数(米国のS&P500指数に相当)に連動するETFで、後者はトロント総合指数の構成銘柄から、配当を根拠に選択された株式で構成されるETFです。

米国に置き換えると、VOO vs VYMみたいな位置付けです。

S&Pトロント総合指数の上位銘柄は金融などの高配当銘柄が多いため、XDV.TOはZCN.TOから高配当な大型株だけをピックアップしたような商品とも言えます。米国の「指数の上位銘柄は無配 or 低配当」といった環境とは異なる部分がこの記事のポイントです。

というわけで比較してみました。

★凡例

  • P1(青):ZCN.TO(時価総額インデックスETF)
  • P2(赤):XDV.TO(高配当株ETF)

ZCN.TO vs XDV.TO ポートフォリオ推移

ZCN.TO vs XDV.TO 配当実績

この比較で、より大きなリターンを残したのは高配当な銘柄を選択したXDV.TOでした。仮に配当を再投資しなくても、XDV.TOはキャピタルゲインでZCN.TOを上回ります

「インデックス vs 高配当株」は市況次第

ご覧のように、カナダ市場の過去の相場では普通の市場連動インデックスよりも、高配当株式だけを集めたETFのほうが、値上がりもするし分配金も多いしで、おいしい思いをできました

すばらしいですね!

米国市場で「インデックス > 高配当」が成り立つ背景には、インデックスのけん引役が世界の注目を浴びる大型グロース株である点も大きいと思います。ですが、カナダの大型グロース株はショピファイ(SHOP)ぐらいですので、株価を大きくけん引する無配 or 低配当の銘柄が少ないのです。

この事例を踏まえると、カナダ株式以外にもオールドエコノミーが占める市場では高配当株の再投資のほうが案外上手くいくかもしれませんね。