バリックゴールド(GOLD / ABX.TO)がパプアニューギニアで騒動に巻き込まれてる件

投資
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ちょっと前の記事で、2020年3月の下落以降、比較的パフォーマンスの良いカナダ株として、金鉱株を3銘柄挙げていました。

★2020年3月の下落以降、パフォーマンスの良かった株式(金鉱株限定)

※トロント証券取引所でのティッカー。他2社は米国市場とトロント証券取引所で共通

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今日はバリックゴールド(GOLD / ABX.TO)について調べてみました。すると、パプアニューギニアのPorgera鉱山で政府と揉めているようです。

Barrick Gold vows to fight 'nationalization' of gold mine in Papua New Guinea
Barrick Gold Corp. says it will pursue all legal avenues to prevent what it's calling the "nationalization without due process" of its Porgera gold mine in Papu...
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事の経緯

バリックゴールドはパプアニューギニアのPorgera鉱山に47.5%の権利を持っています。また、同様に47.5%の権利を持っているのが中国のZijin Mining Group(紫金鉱業)で、残りの5%を州政府と土地保有者が有しています。

Porgera鉱山は2019年8月末で採掘権が満了しており、その後の採掘延長を政府が認めませんでした。しかし、最近のニュースによると、パプアニューギニアのジェームズ・マラペ首相は以下のように述べているようです。

★ジェームズ・マラペ首相の発言

  • 撤退時期の交渉が決まるまで操業は続けるように
  • Porgera鉱山を買収する
  • 私を妨害するなら、鉱山を私にゆだねる命令を出す

要するに、政府側はPorgera鉱山を国有化したいようです。撤退交渉時期まで操業を続けろというのは、国有化後も操業できるように鉱山を維持せよということでしょうか

なお、この鉱山がバリックゴールドに与える影響は以下のように推定されています。

Analyst Mike Parkin of National Bank says he estimates Porgera represents 2.6 per cent or C$1.22 billion of Barrick’s net asset value and accounts for 5.3 per cent of its 2020 gold production estimate at 267,000 ounces.

National BankのアナリストMike Parkin氏によると、PorgeraはBarrickの純資産価値の2.6%、12.2億カナダドルに相当し、2020年の金生産量26.7万オンスのうち5.3%を占めると推定している。

出典:Barrick Gold vows to fight ‘nationalization’ of gold mine in Papua New Guinea | yahoo finance (ca)

JOGMECの資料によると、この鉱山では住民の反対運動があり、2018年には訴訟に発展しました。

パプアニューギニア | 世界の鉱業の趨勢 2019(pdf)

マラぺ首相側は補償などを含めた撤退計画のためにバリックゴールド側と交渉を求めているようです。

新興国はカントリーリスクが高い

バリックゴールドはカナダやアメリカ以外にも南米、アフリカ、そして上述のパプアニューギニアに鉱山の権利を有しています。そのうち、2019年にもっとも生産量の多い地域はアメリカのNevada Gold Minesにある「Carlin」という採掘現場でした。

採掘現場は世界中に分散されているとはいえ、いわゆる「新興国」や「フロンティア」と呼ばれる地域で操業も多く、政治的な理由で採掘権がなくなってしまうリスクが怖いところですね。

ちなみに、記事執筆時点では、バリックゴールドはアグニコイーグルマインズの3倍の時価総額があり、直近12か月の売り上げは約4倍の差がついています。

政治的に安定な地域に鉱山を有するアグニコイーグルマインズと、世界中に鉱山を有し、売り上げも多いが、政治的なリスクを抱えるバリックゴールドで、どちらを選ぶかは案外分かれるかもしれませんね

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