S&P TSX60 Equal Weight Index(均等ウェイト)を時価総額比率のものと比べてみる

S&P TSX60の均等ウェイトのセクター比率投資

カナダの株式市場に投資するときの問題点の1つが、5大銀行(ビッグファイブ)の時価総額が大きすぎて、どうしても金融セクターの比率が高くなってしまう点です。個別株では問題になりませんが、EWCのようなインデックスファンドを使って市場に丸ごと投資するときに気になります。

そこで、今回はS&P/TSX60(トロント60)(時価総額比率)と均等ウェイトの「S&P/TSX60 Equal Weight Index(以下、TSX60 EWI)」を比較してみました。

https://ca.spindices.com/indices/equity/sp-tsx-60-equal-weight-index

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年リターンを比較してみる

以下はその年リターンを比較したものです。

S&P TSX60の時価総額比率と均等ウェイト比率の比較

すべての相場で成立するかは不明ですが、この期間ではTSX60 EWIのほうがパフォーマンスが上回ります。この間の算術平均リターンは、時価総額が7.6%に対し、均等ウェイトは7.9%でした。

ただ、10年間のリスクは時価総額が10.55%に対し、均等ウェイトは11.87%と、TSX60 EWIのほうがハイリスクハイリターンな特性を示します。2020年の年初来データではTSX60 EWIが1%ほど負けてますね。

S&P/TSX60の時価総額vs均等ウェイト(2020年初来)

出典:https://ca.spindices.com/indices/equity/sp-tsx-60-equal-weight-index

とはいえ、2020年4月に限ってみれば、TSX60 EWIが4%上回ります。現在のカナダ市場の相場は主にエネルギーが弱いのに対し、金鉱株を中心とした素材セクターのパフォーマンスが高い点が効いてそうです。

S&P/TSX60の時価総額vs均等ウェイト(2020年4月)

出典:https://ca.spindices.com/indices/equity/sp-tsx-60-equal-weight-index

セクター比率を比較してみる

以下のセクター比率を見ると、均等ウェイトでは金融セクターの比率が16.4%、素材セクターの比率が17.7%と、金融の割合の大きさが抑えられています。S&P TSX60の均等ウェイトのセクター比率

出典:https://ca.spindices.com/indices/equity/sp-tsx-60-equal-weight-index

一方、以下が通常のS&P/TSX60(トロント60)で、金融が35.2%、エネルギーが14.9%となっています。バランスを考えると、どうしても時価総額比率のほうがややアンバランス感が否めません。

S&P TSX60の時価総額比率のセクター比率

出典:https://www.spindices.com/indices/equity/sp-tsx-60-index

どちらかといえば、均等ウェイトのほうが分散性に優れる

どちらかが良いかと言われたら、(今のところは)個人的には均等ウェイトのほうが好きです。その心は、時価総額比率では金融の比率が高く、それが「高インカムゲイン + 低キャピタルゲイン」となりやすいからです。

ただ、どちらが良いかは相場次第なので、正直難しいです。

例えば、IT企業のショピファイは現状でカナダ市場有数の時価総額をもつまでに成長しました。こういう企業にたくさんのお金を注ぎ込みたいなら、均等ウェイトよりも時価総額のほうが有利であることも多いです(今のアメリカ市場がまさにそれですね)。

もっとも、こんなことを検討しても、日本から「S&P/TSX60 Equal Weight Index」に連動するETFは買えませんので、私の知ったこっちゃないですww

ちなみに、トロント証券取引所には「Horizons S&P/TSX60 Equal Weight ETF」なるETFが上場しているらしいので、カナダで証券取引できるなら、選択の余地はありそうです。

https://www.horizonsetfs.com/etf/HEW#

おしまい。