カナダ株の今回の下落は違うのかな?同じなのかな?(2020年4月配信記事より)

1955年にS&Pトロント総合指数に1カナダドル投資したら今いくらに?投資
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カナダ版モーニングスターのウェブサイトに「Is this time different?」という記事が公開されていたので、紹介したいと思います。この記事では歴史上のS&Pトロント総合指数(S&P TSX Composite index)の下落と、そこからの回復に関する話題を紹介しています。

Is this time different?
The regularity of market crashes is a reminder that patience is key to investing in equity markets

記事によると、カナダ市場ではおよそ6年半ごとに大規模な株価の調整があり、そしてその後回復してきました。ジェレミー・シーゲル教授の研究(Stock for the long run)をご存じの方は、米国株がいくつかの金融危機を経験しても、長期にわたって上昇し続けてきたことをご存じだと思います。これはカナダ市場(や日本)を含む他の先進国市場も同じです。

以下は1955年に1カナダドルをS&Pトロント総合指数に投資した時に、現在いくらになっているかを示したものです。ご覧の通り、カナダ株はいくつかの下落相場を経験しつつも、長期では上昇し続けました

なお、65年間の利回りは約8.45%でした。

リーマンショック後の株価だけ見るとあんまり株価が上がってないようにも見えるけど、カナダ株が今より強い時代もあったんですね。

1955年にS&Pトロント総合指数に1カナダドル投資したら今いくらに?

出典:https://www.morningstar.ca/ca/news/201547/is-this-time-different.aspx

株式市場の株価の下落と、そこから回復するまでの期間はある程度の関係性を見ることができます。(下図)。

株価の下落率とその継続期間

出典:各種データをもとに筆者作成

2020年3月の株価の下落はおよそ30~40%でした。過去のデータに基づく限り、そこから再び最高値を回復するまでには数年の時間がかかる可能性があります。

ちなみに1955年以降のカナダ市場で大きな株価の下落になったのはリーマンショックではなく、2002年頃のITバブル崩壊だったそうです。この時には2000年8月に株価のピークを迎えてから、次の最高値更新までに5年の時間がかかりました。

現在のカナダ市場は原油安や低金利の影響で、エネルギーセクターや金融セクターを中心に3月の株安を回復できない状況が続いています。現在の株安はもしかしたら、このITバブル崩壊時の痛みを超えるかもしれません。

しかし、筆者はそれでもカナダ市場への投資を続けます

先に述べたように、カナダも他の国の株式市場も多くの金融危機を攻略し、乗り越えてきました。

幸いなことに、カナダ市場でも比較的パフォーマンスの良い銘柄もいくつかあります。エネルギーや金融などの伝統的な銘柄は一時的に後退するかもしれませんが、市場そのものがダメになることはないと思っています。

2020年2月の高値が人類最後の株高なのか?と言われたら、それはたぶん違うと思います。

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最後に、文中のこの一文を紹介したいです。

the key takeaways here is that markets do crash more frequently than our recency-biased minds care to remember – but they also recover.(中略)

Those who remain disciplined and stay the course will ultimately reap the rewards that patience brings.

市場の暴落は私たちが考えているよりも頻繁に発生しますが、回復もしてきました。規律を守り、軌道に乗り続ける人は、最終的には忍耐がもたらす報酬を得ることになるでしょう。

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