2020年3月の相場で筆者のカナダ株ポートフォリオはすべての銘柄が含み損になってしまう危機的状況!
これまでのポートフォリオを見直し、今後も永続的にカナダ株投資を継続できるように、より強固なポートフォリオを構築しようと考えてみました。
カナダ株式市場のセクター別の下落率
以下は2020年1月2日を基準とした、カナダ株式市場の下落率を示した図です。
出典:https://www.barchart.com/ca/stocks/market-performance
表にするとこんな感じ。
セクター | 下落率 |
---|---|
生活必需品 consumer staples | -9.41% |
公益 utilities | -12.2% |
通信 telecom services | -14.93% |
情報通信 information technology | -15.72% |
素材 material | -18.79% |
工業 industrial | -19.60% |
不動産 real estate | -21.00% |
金融 Finance | -25.05% |
S&P トロント総合 TSX comp | -25.82% |
一般消費財 consumer discretionary | -39.95% |
ヘルスケア health care | -44.32% |
エネルギー energy | -66.98% |
このうち、エネルギーセクターは最近の原油安の影響で大幅に売られています。次に下落率の高いヘルスケアセクターは、構成銘柄がほとんど医療大麻株なので、相場とは関係なくやられてる(笑)感が強いです。
一般消費財セクターにはレストラン・ブランド・インターナショナル(ティッカー:QSR、外食チェーンの「ティムホートンズ」など)やマグナインターナショナル(ティッカー:MGA、北米や欧米向けの自動車部品製造)、新型肺炎に伴う世界的な需要低下の影響を受けやすい銘柄が含まれています。
一方、生活必需品セクターや公益セクターといった「不景気に強いセクター」は下落率も低くなっています。通信や情報技術はいわゆる「巣ごもり」関連でしょうか。
なお、個別銘柄の話題は以下の記事でも紹介しています。

筆者のポートフォリオは不景気に超弱いことが判明
という状況を踏まえて筆者のカナダ株ポートフォリオを見直すと・・・
出典:筆者作成
金融とエネルギー比率高!これでは現在の相場で討ち死にしても当然なのです(涙)。
ITとか入ってますけど、これ3月の下落後に買った銘柄ですから!!手遅れです。
もっと堅牢なポートフォリオを
とはいえ、買って値下がりしてしまったものは仕方ないので、もう少し堅牢なポートフォリオ構築を考えましょうか。金融やエネルギー、ヘルスケアなどの銘柄の購入は一度ストップして、生活必需品や公益、通信などの銘柄も加えていきたいと感じます。
今考えている候補は以下のような銘柄。
★今こそポートフォリオに組み入れを検討したい銘柄
- フォーティス(FTS):公益セクター。北米での発電事業者
- アルゴンキン・パワー・アンド・ユーティリティーズ(AQN):公益セクター。北米での発電事業者
- BCE:通信セクター。カナダのケーブルテレビなどの通信事業を展開
- オープン・テキスト(OTEX):情報セクター。情報管理。データベースなど提供
- ショピファイ(SHOP):情報セクター。オンラインショッピングツール提供
公益事業者と情報通信のグロース株を中核に、これまで購入したエネルギーや金融銘柄は高配当銘柄に位置付けて、配当再投資戦略でこの難局を乗り切るっていうプランを考えたんですが、どうでしょう。
あれ?これちょっとシーゲル流っぽいですね。
当初は10銘柄でポートフォリオ組むはずでしたが、ルール無視して適当に買っていったのがダメなんですね、わかります(笑)

どんと来い!低迷相場!
収入が続く限りは、臆することなくカナダ株を買っていくつもりです(もちろん、本命の全世界株式インデックスも)。10年後の株価が現在よりもはるかに高いことを願って。