カナダ版のモーニングスターに「退職後の10~20年の投資で、ポートフォリオに加えてもよいカナダの3つの企業」に関する記事が出ていたので紹介します。
https://www.morningstar.ca/ca/news/199414/3-canadian-picks-for-a-decade-or-two.aspx
以下の銘柄チョイスは「ワイドモート(経済的な堀)」も考慮されているそうです。
★記事中で紹介されている3つの企業
- エンブリッジ(ティッカー:ENB):北米でパイプラインを用いたエネルギーの輸送事業を行う企業。配当利回りが6%近くと高いことで有名
- カメコ(ティッカー:CCJ):世界最大級のウラン採掘を行う企業
- ニュートリエン(ティッカー:NTR):肥料生産の世界的なシェアを持つ企業
この3社が挙がっている理由として、まずエンブリッジは「Spectra Energy」の買収が成功していることと、事業における他社の参入障壁があることが述べられています。
次にカメコについて、中国を中心とするアジア圏での原子力発電所の開発で需要が高まる可能性を紹介しています。その中には日本の原発の再稼働も期待されている点でちょっと興味深いですね。
最後にニュートリエンですが、今後の需要回復の可能性が述べられています。ちなみにニュートリエンは、このブログでもずっと追いかけている銘柄の1つで、最近上場来最安値を記録するなど、現状はあまり調子のよい企業ではないです。
がんばって、ニュートリエン!
グーグルファイナンスから株価などを取得すると以下の通り。
企業名 | ティッカー | 株価(USD) (2月25日) | PER | 1株利益 (EPS) | 配当利回り |
---|---|---|---|---|---|
エンブリッジ | ENB | 40.84 | 20.63 | 1.98 | 5.98 |
カメコ | CCJ | 8.73 | 62.18 | 0.81 | 0.69 |
ニュートリエン | NTR | 40.02 | – | – | 4.26 |
カメコとか配当利回り1%にも達してないですし、株価もボロ株??なんですけど、本当に大丈夫なんでしょうかw
カナダへの投資はどうしてもエネルギー銘柄への投資の比率が高くなってしまいますね。

エンブリッジはたしかに利回りは高いものの、しばしば借り入れや多額の社債を発行している点が不安要素かなと思います。エネルギー関連なので、多額の投資が必要なのはわかるのですが、年によっては1株利益以上に配当を出しており、少し無理な増配を行ってるのでは?と不安に思います。
あんまりしっかり見てないですけど、個人的にはエンブリッジと、同業種であるTCエナジーへの分散も考えたいと思います。
あと、個人的に、ニュートリエンは将来性はあると思ってます。というのも、肥料生産メーカーなので、将来の人口増で需要が伸びる可能性があるからです。直近では将来の成長性を懸念する記事も出ているため、今後も状況を追っていきたいと思う銘柄です。
カメコはよく見てないので、また今度w
ちなみに高配当の金融銘柄は挙がりませんでしたね。カナダの金融も日本のように苦しいのかな?
