カナダ版モーニングスターより、半年ぐらい高い人気を誇ってる記事「Canada’s top 20 dividend stocks」を紹介します。リリースされたのは2019年8月ですが、それから半年経った現在も読まれている記事の1つなんです。
https://www.morningstar.ca/ca/news/194967/canadas-top-20-dividend-stocks.aspx
カナダ人も配当金が大好きなんですねw
記事中では、S&Pトロント60指数を構成するカナダ株式60社のうち、配当金利回りの高い銘柄20社を紹介しています。ネット証券の米国株取引を通じて、日本からも購入できる銘柄が多いので、高配当投資の銘柄選定に役立つかもしれませんね。
というわけで、その20社がこちら。
銘柄名 | ティッカー (米国市場) | 配当金利回り (%) | ネット証券 購入可否 |
---|---|---|---|
エンブリッジ | ENB | 6.20 | ○ |
カナディアンインペリアル銀行 | CM | 5.49 | ○ |
ビーシーイー | BCE | 5.02 | ○ |
ノバスコシア銀行 | BNS | 4.98 | ○ |
Pembina Pipeline Corp | – | 4.72 | × |
ショー・コミュニケーションズ (クラスB) | SJR | 4.59 | ○ |
TELUS | – | 4.56 | × |
TC エナジー | TRP | 4.40 | ○ |
モントリオール銀行 | BMO | 4.21 | ○ |
Emera Inc | – | 4.19 | × |
National Bank of Canada | – | 4.16 | × |
カナダロイヤル銀行 | RY | 3.97 | ○ |
トロントドミニオン銀行 | TD | 3.78 | ○ |
ニュートリエン | NTR | 3.36 | ○ |
フォーティス | FTS | 3.29 | ○ |
ロジャース・コミュニケーションズ (クラスB) | RCI | 2.87 | ○ |
Rogers Communications Inc | – | 2.86 | × |
レストラン・ブランズ・ インターナショナル | QSR | 2.53 | ○ |
トムソン・ロイター | TRI | 2.22 | ○ |
カナダナショナル鉄道 | CNI | 1.60 | ○ |
いくつか銘柄を紹介しましょう。
最も高い配当利回りだったのは、エンブリッジ(ENB)です。北米の燃料パイプライン事業を行なう企業で、過去20年以上にわたって毎年増配を続けています。その利回りは6%超と圧倒的です。

カナダの源泉税率は15%ですが、エンブリッジ(ENB)の配当利回りは源泉税を控除しても5%を超えており、高配当株を愛好する投資家にとっては魅力に感じるかと思います。

このランキングはS&Pトロント60指数の構成ということもあって、金融系の銘柄(カナディアンインペリアル銀行、ノバスコシア銀行、モントリオール銀行、カナダロイヤル銀行、トロントドミニオン銀行)が多いのも特徴です。この5銘柄は「カナダ5大銀行(Big Five)」とも呼ばれ、日本のメガバンク3行みたいなものです。Big Fiveの中では、カナダロイヤル銀行(Royal Bank Of Canada、ティッカー:RY)が最も時価総額比率で大きく、世界中に1600万の顧客がいるそうです。
https://www.investopedia.com/terms/b/bigfivebanks.asp
筆者は今のところ、ノバスコシア銀行とモントリオール銀行の株式を保有しています。


最後に、レストラン・ブランズ・インターナショナル(QSR)は、カナダでは超有名なファストフード店「Tim Horton’s」の持ち株会社です。アメリカの偉大なる投資家である「バフェット」率いるバークシャーは、レストラン・ブランズ・インターナショナルの発行株式の2.8%を保有しています(2020年1月現在)。
ここまで述べてきた銘柄の多くは、SBI証券やマネックス証券からも購入できます。高配当株の投資先の1つに、カナダの有名企業株はいかがでしょうか?というお話でした。