ニュートリエン(NTR)が上場来最安値に。株価はなぜ下がってるの?

投資

カリと窒素の肥料製造で世界的なシェアを持つカナダ企業「ニュートリエン(ティッカー:NTR)」ですが、2020年1月28日に年初来安値となる42.81ドルを記録しています。この株価はニュートリエンとして上場した2018年以降の株価でも最も安くなってます

というわけで調べてみたのですが、あまり良い状況ではないみたいですね。

最近のニュートリエンのニュースを調べてみると、このようなものがありました。

Vanscoy potash mine to remain offline through February(Vanscoy カリ鉱山は2月もお休み)
This is the second time Nutrien Ltd. has extended a production shutdown at its mine southwest of Saskatoon.

出典:Vanscoy potash mine to remain offline through February | Postmedia

記事によると、ニュートリエンはカナダのサスカトゥーンにある「Vanscoy カリ鉱山」での生産を止めており、これは2月も継続するとのものです。その背景には、中国での在庫が過剰で、加えてアメリカでの天候不順や取引上の問題などの様々な要因が影響していると述べられています。

知らずに投資してました(笑)けど、2019年の7月ごろからいくつかの鉱山を止めていたようですね。そのうちいくつかは再開したものの、今回のVanscoy鉱山は引き続き停止中です。

もう1つ、直近の物でこんな記事も見つけました。

In sum, we find it hard to get excited about Nutrien from a dividend perspective. It’s not that we think it’s a bad business; just that there are other companies that perform better on these criteria.(配当を重視した投資をするならば、ニュートリエンよりももっと良い企業がある)

出典:Should Nutrien Ltd. (TSE:NTR) Be Part Of Your Dividend Portfolio? | Simply Wall St

記事中では、ニュートリエンの配当性向が高く、利益の77%を株主に配当金として支払っており、将来の配当成長の可能性が低くなっている可能性を指摘しています。記事執筆時点(2020年1月28日時点)でニュートリエンの配当利回りは4.2%ですが、これは配当を出しすぎみたいです(苦笑)

というわけで、事業のほうは問題がある一方で、利益はほとんど配当金として支払ってしまっており、将来の成長余力が乏しいってのが、ニュートリエンの現状みたいです。

さて、トレーダー的に株価チャートを見ると、2019年後半は長い下落トレンドが続いており、直近の相場で下抜けしてしまったように感じます。ニュートリエンは中国でも市場を持っていることから、最近の新型肺炎の影響で売られているのかもしれませんね。

ニュートリエンの2020年1月までの株価チャート

出典:SBI証券

ナスダックのニュースにも「売られすぎ」との記事が出ています。が、個人的にはこのままずるずる落ちる可能性もちょっと感じてしまいますね。

https://www.nasdaq.com/articles/nutrien-enters-oversold-territory-2020-01-27

世界的なシェアを持っている企業ですし、将来は人口増加の影響で肥料の需要もおそらく増えるはず。ですが、現状では、「積極的に投資するのは難しい」というのが本音でしょうか。