カナダ株式の特徴に基づき長期見通しを書いてみる(2019年11月時点)

カナダ輸出品目投資
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こんにちは、みらい(@instockexnet )です。

今回のテーマはカナダ株の見通しの話。といっても、カナダの内政とかあまり良く知らないし、個別株の状況はまだ詳しく追えていないので、今書ける話は誰でも書けるような稚拙なもの。後日見直して、「こんなくだらない記事を世にリリースしていたのか!」と笑いの種にしましょう。

さて、カナダ株に投資している以上、「カナダ株式は将来上がるのか?下がるのか?」は気になるところです。現在までに知りえた情報を元に、将来のカナダ株式について予想してみましょう。

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おさらい:カナダ株式に影響を与えるもの

原油価格と米国株式に強く影響される

以下の記事でも触れたように、外的要因は「資源価格(原油など)」と「米国」です。それに加えて、カナダ国内での事情なども株式に影響を与えますね。

カナダの株価はどういった要因で動くのか調べてみた
こんにちは、みらい(@instockexnet )です。ある投資対象に投資する際、その商品がどういった理由で値動きするのかを知っておくことは大切です。特徴を知っておけば、どういう時に買えばよくて、どう...

そもそも、カナダの主な輸出品は原油を中心とする資源です。以下のサイトでは2017年のカナダの貿易について、グラフィカルに閲覧できるので、そちらから引用しました。画像で閲覧すると、その原油と関係生成物の比率に注目してしまいますね。

https://oec.world/ja/profile/country/can/

カナダ輸出品目

カナダの輸出品目(2017)(出典:https://oec.world/ja/profile/country/can/)

カールとは「おやつのカール」・・・ではなく自動車とその関係部品のことを指しているようです。以下のサイトによると、米国の工場がカナダにあって、それが主要な産業の1つになっていると記載されています。

カナダ人所有の自動車会社は存在しないが、自動車産業はカナダにおける最大の製造業部門であり、2009年現在カナダの製造業GDPの16.3%、製造業売上の15.4%、製造業雇用の12.0%、そしてカナダの輸出の11.2%を占める重要産業の一つである。

出典:自動車産業 | 日本カナダ学会

カナダの米国依存度は高く、2017年では輸出品の73%を米国に輸出しています。いやー、びっくりするぐらい依存していますねw

カナダ輸出先

カナダの輸出相手国(2017)(出典:https://oec.world/ja/profile/country/can/)

といった事情から、米国株式や原油価格の動向には注目しなければいけません。

参考までに米国株式(S&P500)とカナダ株式(MSCIカナダ)の相関度は0.8にも達しており、ほぼ運命共同体のようになっています。

カナダ株式と米国株式の相関係数

EWCとSPYの相関係数(出典:https://www.portfoliovisualizer.com/asset-correlations)

リーマンショック後の状況

以下はリーマンショック後である2009年以降の株価について、米国(SPY)とカナダ(EWC)で比較したものです。ご覧のように、両国とも株価は上昇しているものの、株価の伸びという点では米国に圧倒的に負けています

SPY vs EWC

出典:https://www.portfoliovisualizer.com/backtest-portfolio

  • Portfolio 1 : カナダ株式(iシェアーズMSCIカナダETF)
  • Portfolio 2 : 米国株式(SPDR S&P500 ETF)

以下は原油(USO)と金(GLD)と比較したものです。ご覧になると感じると思いますが、資源価格の変動と株価の変動は似ており、特に2014~2015年ごろ以降の失速は原油価格の低迷も影響しているように見えます。

EWC vs USO vs GLD

出典:https://www.portfoliovisualizer.com/backtest-portfolio

  • Portfolio 1 : カナダ株式(iシェアーズMSCIカナダETF)
  • Portfolio 2 : 原油(United States Oil)
  • Portfolio 3 : 金(SPDR Gold Shares)

何度も繰り返すように「原油」と「米国」

というわけで、内政的な要因を除くと、米国と原油に代表される資源価格が株価に影響を与えていることが分かります。この傾向は今後も続くと個人的には予想します。

では、カナダ株は将来どうなるのか

長期的には株価は上昇するだろう

あなたがインデックス投資家ならご存知かもしれませんが、米国は過去200年にわたって株価が上昇してきた、という有名なグラフがありますよね(シーゲル教授の「あの図」ですよ)。あれは必ずしも米国に限った話ではなく、世界のどの国でも見られた話です。

書籍「証券市場の真実」によると、カナダ株式は1900年から2000年までの100年間で実質リターン6.4%(幾何平均ベース)を記録しました。1985年に2,500ポイントだったS&Pトロント総合指数は、2019年現在で16,500ポイントに達しており、この株価上昇の傾向は将来も続くだろうと予想します。

(受身的ですが)少なくとも、米国経済が成長する限りは、カナダ市場も上昇するのでは?と感じます。トランプ政策の影響はあるものの。。。

世界で広がる保護主義的な動きにより、カナダのGDPは0.8%低下と予測(中国、カナダ、米国) | ビジネス短信 - ジェトロ

ただし、当面は米国株を劣後するのでは?

ただ、個人的には当面は米国株式よりも劣後するのでは?とも思っています。

キャノピーグロースやカナダーグースのように、一部の投資家に知られる銘柄はあれど、私たちはカナダの有名企業の名前を知りません。

私たちはダウ平均構成銘柄を答えられなくとも、構成銘柄のサービスを使っていたり、企業名を挙げると「知ってる!」となることが多いです。でも、S&Pトロント総合指数の構成上位銘柄のサービスを利用した事がある人は極めて少数です。

結局のところ、今後株価が上昇するかどうかは、企業の成長余力と投資家の期待度合いの歯車が重要だと思います。国際分散のようなインデックスファンドを通じて資金流入はするでしょうが、多くの投資家が「カナダ!カナダ!」というのは、現時点では正直考えにくいです。

外から見た感じでは、カナダの産業体系は未だ20世紀のままのように感じます。新しい産業の登場が無い限りは、株価を大幅に上昇させるようなお金が集まらないのでは?と思うところです。まあ、日本や欧州もそうだから、相対的に期待感のあるアメリカにお金が集まるんでしょうけどw

ちなみに、日本人がMSCIコクサイ連動の投信を購入すると、その資金の約4%はカナダ株式の買いつけに充てられるのですよ。

ちなみにシラーCAPEは?

StarCapital AG - Stock Market Expectations

2019年11月現在で「21.7」だそうで日本と同じぐらいですね。

移民政策もあって、人口は増加する見込み

ところで、カナダは移民政策を展開する国家なので、日本のように高齢化に伴う人口減少を心配する必要はありません。現在は約3500万人ほどが住んでおり、2050年には4500万人ほどに増加する見込みです。

−人口統計資料集(2017)−

他の国の例に漏れず、移民は中国人を筆頭とするアジア系移民が主体です。現在政権を握るジャスティン・トルドー首相とその所属政党(自由党)は移民に積極的ですが、将来は政策が変わるリスクはゼロではありません。

まとめ

  • カナダ経済は米国と資源への依存度合いが強い
  • リーマンショック後は米国株式に劣後。資源価格の低迷も原因の1つ
  • 当面は米国株式に劣後する展開を予想。ただし、長期的には株価は上昇しており、長い目でみれば儲かるだろう

長くなって書くのめんどうになりましたが、原油消費量の推移もカナダ経済に影響を与えますよね。世界的にはまだ増加していますが、日本は近年減りつつあるようです。

日本のエネルギー事情をさぐる(不破雷蔵) - Yahoo!ニュース
日本は多様な国からさまざまな種類のエネルギーを輸入し、あるいは自ら作り上げている。その実情をいくつかの視点から確認する。

2050年ぐらいになって、原油よりもクリーンなエネルギーが主体になったときに、カナダが原油以外の何で外貨を稼ぐのは不安要素の1つです。さすがに2050年は早すぎかなぁ。

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